化学世界大手米ダウとマレーシア梱包用フィルム大手Thong Guanは7月27日、植物由来のポリエチレン製フィルムを共同発表した。ダウが開発した植物由来ポリエチレン素材を活用し、Thong Guanが梱包用フィルム「Nano Bio」を生産。アジア太平洋市場で販売する。
ダウが開発した植物由来ポリエチレン素材は、製紙工場での残渣として抽出されたトール油を活用。製紙工場は持続可能な森林由来のパルプを活用しているところに限定する。植物由来素材は、食品にも使われるる農作物を原料とすることが多いが、ダウは今回、食料不足問題にも対処するため、食品農作物ではなく、廃棄される原料を使ったポリエチレンを開発した。国際持続可能性カーボン認証(ISCC)からの認証も取得している。
Thong Guanとダウは、アジア太平洋地域でも再生可能素材でのプラスチック生産需要が増えると判断。今回の共同発表に至った。品質は従来型のプラスチックと同等だという。Nano Bioの開発は、最先端のナノテクノロジーを活用し、従来品よりも薄くした上で、柔軟性や耐久性が向上した。
ポリエチレンはプラスチックの一種。今回のようなバイオプラスチックは、今後急成長すると言われている。
【参照ページ】Dow and Thong Guan introduces sustainable plastic stretch cling films made with renewable feedstock in Asia Pacific
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