
IT世界大手米IBMとU.S. Endowment for Forestry and Communitiesは10月13日、木材について、森林から消費財までのサプライチェーンをブロックチェーン技術を用いてトラッキングするプラットフォームを発表。専用会社「ForesTrust」を設立し、トレーサビリティを確保する。
U.S. Endowment for Forestry and Communitiesは、米国政府とカナダ政府の要請に基づき2006年に発足した財団。設立経緯は、かつて米国政府がカナダ産の針葉樹林木材に対し27%もの高関税を課していることに不服としたカナダ政府との長期間の貿易紛争が2006年の「米加針葉樹林合意」で妥結し、両国で米国林業事業者を支援するために設立されたというもの。
ブロックチェーン技術を用いた実証実験は2019年後半に実施され、技術面だけでなく、複雑なサプライチェーンを構成する各事業者において、オペレーションや利害面、さらには法規制面でも導入することが可能と判断された。輸入木材に対しても導入できることが確認されたという。
今回のトレーサビリティ確保には、違法伐採木材への関与を防ぐという狙いがある。米国の2008年改正レイシー法は、事業者に対し違法木材への関与を十分に避けるよう求める義務を課しているが、実際には事業者が違法木材か否かを判断することは難しく、常に法的リスクを負うという状況にあった。今回トレーサビリティが確保されたことで、事業者はリスクから解放され、安全な木材を使用し、森林保護に貢献できるようになるという。
【参照ページ】ForesTrust, LLC and the Future of the Global Wood Supply Chain
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