食品世界大手米カーギルは11月11日、米ノースカロライナ州シャーロットのパーム油精製工場から出荷されるパーム油が2020年12月から全て持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)のセグリゲーション認証を受けると発表した。米国の大規模パーム油精製工場でセグリゲーション認証を取得するのはカーギルが初。
セグリゲーション認証は、RSPO認証の一つで、RSPOが定める基準を満たすパーム油農園に生産地が限定されているパーム油。農園の一つひとつまでは特定できないが、RSPO認証農地で採れたパーム油を原料としていることは主張できる。
カーギルは、米国では、以前からRSPO認証の一つであるバスバランス認証を取得し、RSPOが定める基準を満たすパーム油農家と、それ以外の農家のパーム油が混ざった上で、同基準を満たしたパーム油のみを「RSPO認証パーム油」として販売する手法をとっていたが、今回認証の種類を格上げし、トレーサビリティの確度を引き上げた形。
同社は現在、リスクの高い地域で生産されるパーム油では、100%トレーサビリティを付けることを目標として掲げ、10ヶ国以上の小規模農家との協働を展開中。同社はRSPO認証を初めて取得した2005年以降、欧州、メキシコ、オーストラリア、マレーシアの顧客に対し認証パーム油を販売してきた。今回のアクションにより、さらに供給量を大幅に増加することができる。
【参照ページ】Cargill expands segregated sustainable palm oil capacity in North America to help customers meet sustainability commitments
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