国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)が運営する国連責任銀行原則(PRB)は12月8日、PRB署名機関のうち38社が加盟する気候変動アクション・イニシアチブ「Collective Commitment to Climate Action(CCCA)」の初のレポートを発表した。同レポートは、加盟38銀行がCCCA事務局に年次報告を行い、事務局が要約したもの。
CCCAは、2050年までに投融資ポートフォリオの二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)にコミットする銀行イニシアチブ。
現在の加盟銀行は、BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコル、ナティクシス、仏郵政公社、ING、トリオドス銀行、スタンダードチャータード、ナショナル・ウエストミンスター銀行、サンタンデール銀行、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、バンキア、カイシャバンク、ABANCA、KBCグループ、ノルデア銀行、Fana Sparebank、アマルガメーテッド銀行、Beneficial State Bank、ナショナル・オーストラリア銀行、KB金融グループ、IDLC、ケニア商業銀行(KCB)、CIMB、ゴロムト銀行、Piraeus Bank、Banco Promerica、Banproグループ、Banco Hipotecario、YES Bank等。日本の銀行はゼロ。
今回38社は、6つのアクションへのコミットを改めて表明した。
- 排出量の多いセクターと気候変動に脆弱なセクター等、各々の加盟銀行がインパクトを起こせる分野への集中
- 投融資先の事業転換へのエンゲージメント
- 能力や手法の開発に向けた加盟銀行間の協働
- ロードマップ策定のため政府やシナリオ提供者へのエンゲージメント
- シナリオに基づくセクター毎のポートフォリオ目標を3年以内に設定
- 12ヶ月以内にイニシアチブ全体での測定手法と目標の設定
また、加盟銀行38社は、PRBの報告フレームワークに準じ、毎年CCCAとしての活動進捗報告を行うことも約束した。
【参照ページ】COLLECTIVE COMMITMENT TO CLIMATE ACTION: 38 BANKS REPORT ON THEIR FIRST STEPS
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