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【国際】NZAOA、IEAに対し1.5℃シナリオの改善を要請。2030年までのCO2半減や2050年以降データ算出等

 2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は1月7日、国際エネルギー機関(IEA)が2020年10月に、世界エネルギー展望をまとめた2020年版レポート「世界エネルギー見通し(World Energy Outlook)2020」の中で、IEAとして初めて1.5℃目標のシナリオを発表したことを歓迎しつつ、さらなる改善を要請した。NZAOAは、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)が事務局を務めている。

【参考】【国際】IEA、「世界エネルギー見通し2020」発表。新型コロナでの環境変化受け、新たに4シナリオ提示 2020/10/21(2020年10月21日)
【参考】【国際】NZAOA、3機関が加盟。2050年運用ポートフォリオCO2ゼロに向け合計530兆円に(2020年11月21日)
【参考】【国際】NZAOA、1.5℃目標で重要5業種のロードマップ策定。2030年までにハイブリッド車も全廃(202012月19日)

 NZAOAは今回、加盟機関投資家の中には、IEAに1.5℃目標のシナリオを作成するようメッセージを出していたことも伝えつつ、今回IEAが1.5℃シナリオ「NZE2050」を初めて示したことで、機関投資家、企業、政府の間で、1.5℃目標に沿うシナリオ分析を実施する大きな後押しとなると期待感を表明した。また、同レポートでは、再生可能エネルギーの発電コスト見通しをさらに低減させたことも、再生可能エネルギー促進の大きな促進要因となると歓迎した。

 その上で、IEAに対し、2021年のレポートでは、NZE2050を、2020年レポートのような補足シナリオという位置づけではなく、主要シナリオとして扱い、充実したデータを示すよう要請した。また、NZE2050について、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新レポートに基づき、2030年までの二酸化炭素排出量50%減と整合性のある形に修正するとともに、2050年以降のデータについても示すよう求めた。またこれを含めた新シナリオを達成するために必要な再生可能エネルギーへの投資額についても算出すべきとした。

【参照ページ】NET-ZERO ASSET OWNER ALLIANCE: STATEMENT ON THE NEED FOR A FULLY DEVELOPED IEA 1.5°C SCENARIO

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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