国際統合報告評議会(IIRC)は1月19日、2013年に策定した「国際統合報告フレームワーク <IR>」の初改訂を実施した。IIRCは2020年2月から改訂プロセスを開始していた。
【参考】【国際】IIRC、国際統合報告フレームワーク<IR>の改訂プロセス開始。最初はフィードバック(2020年2月24日)
改訂で実施したフィードバック募集では、55の法域から1,470人からの意見が集まった。またその中で、70ヶ国以上2,500社以上が<IR>を活用していることがわかり、IIRCとしての当初の目的が果たされていると判断した。しかしその中で、コンセプトが不明瞭であることや、ガイダンス資料を簡素化することを求める声も上がっていた。
そのため今回の初改訂では、基本的な考え方に関する内容には修正はない。具体的な修正事項としては、アウトカムとアウトプットの区別、アウトカムにはポジティブ・アウトカムとネガティブ・アウトカムの双方があることを明確化、アウトカムは定性情報と定量情報の双方があることの明確化、ガバナンスには執行側の経営陣も含まれることを明確化、統合報告は道の長いプロセスであり完璧性を喫しなくよいことの明確化、統合報告作成プロセスの開示推奨等を実施した。
【参照ページ】IIRC publishes revisions to International Framework to enable enhanced reporting
【ガイドライン】Revised <IR>
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