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【アメリカ】シェブロン等石油・ガス大手4社、スコープ3排出量算出の株主提案。SEC判断に注目

 オランダ気候変動推進NGOのFollow Thisは1月、エネルギー大手の米シェブロン、米コノコフィリップス、米オキシデンタル・ペトロリアム、米フィリップス66の4社に対し、スコープ3の二酸化炭素排出量の算出を・開示を求める株主提案を行った。株主からの賛同を集めに行く。

 Follow Thisは、2020年3月にはBPが協調路線に転じ、Follow Thisと協働で気候変動アクションを検討。また、Follow Thisは2020年5月に、ロイヤル・ダッチ・シェルとエクイノールに対しても株主提案を行い、各々14.4%と27%の賛成を獲得。反対多数で可決されたものの、2021年にも同様の株主提案を実施済み。

【参考】【イギリス】BP、2021年株主総会向け気候変動株主提案で環境NGOと協調。スコープ3でもゼロ示せるか(2020年4月1日)
【参考】【国際】シェルとエクイノール、NGO提案の気候変動株主総会決議で賛成票が2倍以上に伸長(2020年5月24日)

 今回、株主提案が出された米3社は、米証券取引委員会に対し、株主提案の却下を申請しにいくとみられている。SECは、前トランプ政権下の2018年に、二酸化炭素排出量をスケジュールを限定して削減するよう迫る株主提案は、1934年証券取引法に基づき「マイクロマネジメント」とみなし、却下できるとの見解を示し、実際に類似の理由でこれまでに何件もの株主提案を却下をしている。しかし、バイデン政権ではSECは違う判断を下すとの観測も強い。

【参考】【アメリカ】証券取引委員会SEC、気候変動対応株主提案をマイクロマネジメントとし除外できるとの見解発表(2018年10月31日)

 シェブロンは、2020年の株主総会で、気候変動関連のロビー活動費用を情報開示するよう求める株主提案が賛成多数で可決されており、今回もSECで却下申請が却下されれば、可決される可能性もある。

【参考】【アメリカ】シェブロン、気候変動ロビー活動情報開示要求の株主提案可決。エクソンではCEO分離議案否決(2020年5月29日)

 米国では、エクソンモービルが1月、株主からの開示要求を受け、スコープ3排出量を公表。しかし無意味なデータと一蹴していた。

【参考】【アメリカ】エクソンモービル、スコープ3排出量開示も「無意味」と一蹴。ガス販売強化(2021年1月18日)

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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