private 【国際】IOSCO理事会、サステナビリティ情報開示基準でIFRS財団や民間連合との連携を決定 2021/03/01 最新ニュース

 証券監督者国際機構(IOSCO)理事会は2月24日、IOSCOが検討しているサステナビリティ情報開示の在り方について、IFRS財団の評議員会と協働していくと発表した。IFRS財団は、2月2月にサステナビリティ情報開示スタンダードに関する追加のパブリックコメント募集を開始しており、方向性をさらに探る動きと連携する。

 証券会社を監督する金融監督機関の国際機関であるISOCOは、サステナブルファイナンス・タスクフォース(STF)を組成し、1年をかけて、落とし所を探ってきた。IOSCOが今回開催した理事会では、STFの作業をレビューし、気候変動に関するリスクと機会を中心に、サステナビリティに情報開示の質を一貫性、比較可能性、信頼性の観点から向上することが急務であることと認識。発行体が異なる情報開示フレームワークを活用していることもあり、発行体の情報開示が投資家の期待に達していないと伝えた。

 IOSCO理事会は今回、サステナビリティ情報開示を改善するため、「グローバルで一貫性のあるスタンダードの推奨」「比較可能な指標と説明の促進」「異なるアプローチ間の協調」の3つの優先事項を設定した。

 この3つを実現するため、今回IOSCO理事会は、別途サステナビリティ情報開示の在り方を検討しているIFRS財団の評議会と連携していくことを決定した。

 IFRS財団との連携では、まず、IFRS財団が設置を検討しているサステナビリティ基準審議会(SSB)の設置を支持するとともに、SSBの組成や運営の方法を共同で検討する。また、SSBで策定予定のサステナビリティ基準について、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドライン等の既存のフレームワークを十分に活かしつつ、市場での関心が高い気候変動関連の情報開示を先行して整備していくことにも賛同した。

 さらにIOSCO理事会は、IFRS財団だけでなく、国際統合報告評議会(IIRC)やSASB、GRI、CDP、CDSBの5団体が結成している民間ガイドライン連合とも協調できる基準策定メカニズムを追求する意思を示した。そのためIFRS財団が、SSBの枠組みの中で、マルチステークホルダー型の検討会を創設することも推奨した。

 これに対し、IIRCは2月26日、IOSCOの決定と、ISOCOとの協働を歓迎するとの声明を発表した。またIIRCと国際会計士連盟(IFAC)は同日、統合報告の外部保証に関する共通ビジョンも発表。外部保証を通じて、企業価値を高めるための外部保証業務の在り方を提示し、パブリックコメントの募集も開始した。

【参照ページ】IOSCO sees an urgent need for globally consistent, comparable, and reliable sustainability disclosure standards and announces its priorities and vision for a Sustainability Standards Board under the IFRS Foundation
【参照ページ】IFRS Foundation Trustees announce next steps in response to broad demand for global sustainability standards
【参照ページ】IOSCO statement on sustainability disclosure vision welcomed by the IIRC
【参照ページ】IFAC and IIRC Set Out A Vision for Accelerating Integrated Reporting Assurance

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