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【国際】オーステッド、ベトナム、バルト三国、ポーランドで大規模洋上風力発電所建設へ

 デンマーク国営電力オーステッドは4月29日、大規模洋上風力発電所の建設に向けベトナムに事業所を開設したと発表。また4月から5月にかけて、バルト三国とポーランドでも大規模洋上風力発電に向けた事業提携を成立させた。

 ベトナム政府は、将来の新規電源について風力発電を最優先する方針を掲げており、策定中の第8次電源開発計画では、2030年までに再生可能エネルギー比率を30%にまで高めることとしている。

【参考】【ベトナム】政府、将来電源の優先順位決定。風力が最優先。石炭火力は優先順位ランク外(2020年3月9日)

 今回のオーステッドの事業展開も、政府方針に則したもの。今後政府当局や現地パートナー企業との協議を重ね、低価格で信頼性の高い洋上風力発電プロジェクトを計画している。ベトナムでの洋上風力発電ポテンシャルは、デンマーク・エネルギー庁の試算で160GW、世界銀行グループの試算で500GWと非常に有望。

 またバルト三国では、エストニアの電力大手Eesti Energia(Enefit)との覚書を4月26日に締結。2030年までに大規模洋上風力発電を実現する。エストニアとラトビア政府は2020年9月、合同洋上風力発電所を建設することで合意。両社は今後合弁会社を設立。リガ湾を建設地として想定している。バルト三国の洋上風力発電ポテンシャルは90GW。

 さらにポーランドでは、ポーランド電力大手PGEとの覚書を5月7日に締結。バルティカ洋上風力発電所を構成するバルティカ2号とバルティカ3号の洋上風力発電の権益を折半することが決定している。設備容量は2.5GW。ポーランド当局も両社の合弁企業設立を承認済み。1GWのバルティカ3号は2026年、1.5GWのバルティカ3号は2030年までの商業運転開始を予定している。

【参照ページ】Ørsted and Enefit form partnership to deliver large-scale offshore wind in the Baltics
【参照ページ】PGE and Ørsted have closed the joint venture agreement for Polish offshore wind projects

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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