ケーブルテレビ大手米コムキャストのケーブルテレビ子会社英Skyは5月13日、2030年までにスコーム3を含むバリューチェーン全体で、二酸化炭素排出絶対量を2018年比50%削減する目標を発表。科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認も得た。
同社は2006年、スコープ1とスコープ2での二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)をメディア業界として世界で初めて達成。2月には、2030年までにスコープ3含むカーボンニュートラルを宣言した。今回同社は、スコープ3を含む二酸化炭素排出量をカーボンオフセットなしで50%削減する目標を設定した。残りの排出量は、二酸化炭素吸収分野への投資も行い、2030年までにカーボンニュートラルを実現する。
同社のカーボンニュートラルに向けたアクションは、順調に進捗。Albert Consortiumと協働し、メディア企業として初めて、メディア制作物での二酸化炭素ネット排出量ゼロを達成した。2019年には、英国にて同社独自制作の番組「Sky Originals」の全番組で、カーボンニュートラル認証を取得した。
また2022年からは、世界で最も持続可能な映画およびテレビ番組制作スタジオ「Sky Studios Elstree」を開設予定。11月の第26回気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)のメディアパートナーも務める。その他には、最も視聴率の高い時間帯「プライムタイム」に、気候変動と環境に関する番組を日次で配信。気候変動対策基金「Sky Zero Footprint Fund」を発足し、200万ポンド(約2.6億円)を投じた。
【参照ページ】Sky’s 2030 Net Zero Targets Approved by The Science Based Targets Initiative
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