日本軽金属は5月17日、日本の工業規格JISの認証機関である一般財団法人日本品質保証機構(JQA)から、5月14日付けで名古屋工場のJIS認証が剥奪されたと発表した。25年間、JISの規定とは異なる方法で試験を実施指定にもかかわらず、JISマークを付けて製品を販売してきた。日本品質保証機構は「重大」事案と判断した。
違反の内容は、まず、1996年頃から、名古屋工場のアルミ板製品の引張試験の試験片を採取する際、厚さ6.5㎜以上で非熱処理する合金板製品において、 JISが規定する圧延方向に対して平行で試験片を採取しなければいけないにもかかわらず、圧延方向に対して直角で試験片を採取し引張試験を実施していた。さらに、JQAが実施した2020年2月に更新審査では、同社は「圧延方向に対して平行」で試験片を採取し、実態とは異なる試験を行った。これが悪質な隠蔽と判断された。
同社は今回の措置を受け、JIS規定に準拠した試験方法への改定は完了しており、JIS規格「相当」の製品として提供を続けると表明した。
【参照ページ】当社名古屋工場におけるアルミ板製品のJIS認証の取消しについて
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