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【サウジアラビア】ACWIパワーの1.5GW太陽光プロジェクト、アラムコも出資。みずほ等も融資参画

 サウジアラビアの発電所及び淡水化プラント開発・運営ACWAパワーは8月15日、設備容量1.5GWのスデイル太陽光発電所の資金調達が完了したと発表した。同プロジェクトは、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)の開発案件。PIFの再生可能エネルギープログラムに、同国大手サウジアラムコが今回初めて出資した。

 同案件は、サウジアラビアが2020年のG20議長国を務め、循環型炭素経済の形成を採択したことを機に発足。エネルギー省の専門技術チームが、プロジェクト用地を選定し、エンジニアリング要件検討と予備調査を実施。サウジアラビアは同案件を、二酸化炭素排出量の削減ともに、海外投融資を呼び込むための施策と位置づけている。

 スデイル太陽光発電所は、総工費34億サウジアラビアリヤル(約1,000億円)で、単一の太陽光発電所では世界最大級。サウジアラビアでも史上最大。サウジアラビア電力調達会社が25年間の電力購入契約を締結し、売電価格は世界で最も低い水準。両面パネルを採用し、トラッキング技術も完備した。二酸化炭素排出量を年間290万t削減する効果がある。運営主体は、特別目的会社(SPC)のスデイル・ワン・リニューアブル・エナジー・カンパニー。

 今回の資金調達では、出資と融資の双方を実施。出資側では、PIFが株式の50%を保有するACWAパワーと、PIFの完全子会社であるバデールが35%ずつ出資。サウジアラムコの完全子会社SAPCOが30%を出資した。

 融資は、ソフトミニパームローン型プロジェクトファイナンスで、通常型とイスラム金融型のトランシェに分けられ、期間は28年間。みずほ銀行、リヤド銀行、韓国開発銀行、アラブ石油投資会社(APICORP)、アルラジ銀行、スタンダードチャータードが、シニア・レンダー及びマンデーテッド・リード・アレンジャーとして参加。

 さらに、エクイティ・ブリッジ・ファシリティでは、バンク・アル・ビラッド、サウジ・ブリティッシュ・バンク、SMBCインターナショナルが参加した。

 PIFの再生可能エネルギープログラムは、サウジアラビアの電源多様化のため、国内の再生可能エネルギーの70%を供給することを目標に掲げている。

【参照ページ】ACWA POWER ANNOUNCES FINANCIAL CLOSE FOR 1500 MW SUDAIR SOLAR PLANT AND ARAMCO JOINING THE CONSORTIUM UNDER PIF RENEWABLES PROGRAM

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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