航空世界大手米ジェットブルー航空は9月29日、バイオエネルギー大手SGプレストンとの間で、2023年から10年間で、持続可能なジェット燃料(SAF)を混合したジェット燃料を6億7,000万ガロン以上調達する契約を締結した。米国北東部でのSAFの短期契約としては過去最大。
今回の契約により、同社は今回、ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)、ラガーディア空港(LGA)、ニューアーク・リバティー国際空港(EWR)全体で購入する燃料の30%がSAFに転換する。同社全体でのSAF使用率は2023年末には8%となる見通し。SAFは、従来のジェット燃料と比較し、1ガロン当たり二酸化炭素排出量を80%削減できるという。
今回の購入価格は、従来のジェット燃料と同等。ジェットブルーは、SAFの購入に10億米ドル以上を投資する。同社は、2030年までのSAF使用割合を10%にすることを目標としている。
SGプレストンは、SAFを大規模に生産するため、北東部で新工場の建設を大きく進めている。同社のSAFは、廃油、オイル、グリース、非食料油糧種子を原料とし、食糧とも競合しない。同燃料は、ISCCのサステナビリティ認証を取得する予定。同燃料は2011年にFAA(米国連邦航空局)の承認を取得し、商業飛行に使用されている。
同社は、他にも、SAF供給のワールド・エナジー及びワールド・フューエル・サービスとも調達契約を締結しており、すでに西海岸のロスアンゼルス国際空港(LAX)での使用を介し。2020年8月には、ネステから調達し、サンフランシスコ国際空港(SFO)でも使用を開始している。
【参照ページ】JetBlue Accelerates Transition to Sustainable Aviation Fuel (SAF) With Plans for the Largest-Ever Supply of SAF in New York Airports for a Commercial Airline
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