自動車世界大手蘭ステランティスと韓国電機大手サムスンSDIは10月22日、北米でのリチウムイオン電池製造合弁会社の設立に関する覚書(MOU)を締結した。2025年に稼働を開始し、生産規模を現在の23GWhから40GWhまで拡大予定。
ステランティスは、2030年までに米国での電気自動車(EV)販売割合を40%まで引き上げるのが目標。収益に対する設備投資・研究開発費割合は、業界平均より30%高く設定し、2025年までに電化とソフトウェア開発に300億ユーロ(約4兆円)以上を投じる。
米国は、英エネルギーデータ大手ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)が10月8日に発表した2021年版世界のリチウム電池サプライチェーンの国別ランキングでも2位を獲得。従来はテスラ等の個別企業での経営努力で市場を盛り上げてきたが、バイデン政権となってからは連邦政府の強力な後押しを受け、投資が増加している。
【参考】【国際】リチウム電池サプライチェーン・ランキング、日本は2位から8位へ大幅転落。BNEF調査(2021年10月10日)
今回の合弁会社のバッテリー工場では、ステランティスの米国、カナダ、メキシコでのEVおよびプラグインハイブリッド車(PHV)需要を全て賄う見込み。具体的な工場の建設地は、現在調査を進めており、追って発表する。
[2021年10月28日追記]
ステランティスは10月18日には、韓国のLGエナジーソリューションとの間でも、北米向けのバッテリーセル及びモジュール生産で合弁会社を設立する覚書を発表。こちらの新工場では年間40GWhの生産能力を目指すし、北米の同社組立工場に供給される。
【参照ページ】Stellantis and Samsung SDI to Form Joint Venture for Lithium-Ion Battery Production in North America
【画像】Stellantis
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