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【スペイン】レプソル、カーボンニュートラル型事業への転換加速。グリーン水素生産2GWへ

 スペイン石油ガス大手レプソルは1月19日、グリーン水素生産・実装コンソーシアム「SHYNE(スペイン水素ネットワーク)」を発足した。2030年までに設備容量2GWを目指す。スペインでの水素バリューチェンの骨格を担う。

 同コンソーシアムに参画した企業は、他に、アルサ、ボッシュ、セルサ、エナガス、スカニア、タルゴの6社。さらに、スペイン水素協会(AEH2)、国立水素・燃料電池技術実験センター(CNH2)、スペイン国立研究評議会(CSIC)、カスティーリャ・ラ・マンチャ大学、アリカンテ大学、カタルーニャエネルギー調査研究所(IREC)基金、ヒドロゲノ・アラゴン財団、ガリシア州自動車技術センター(CTAG)、Cidetec、テックナリアが参画した。

 同コンソーシアムは、10の自治体でプロジェクトを展開し、総投資額は32.3億ユーロ(約4,200億円)。設備容量は、2025年までに500MW、2030年までに2GWを目標として設定。実現すると、スペイン政府が策定した「水素ロードマップ」が掲げる2030年4GW目標の半分を担うことになる。同時に、13,000人以上の雇用創出も目指す。2025年までに水素ステーションも12ヶ所以上に設置する予定。

 また、航空輸送イベリア、海上輸送バレアリア、鉄鋼Sidenor、AMES Group、Tubacex、ガス網エンジニアリングCalvera、海洋エンジニアリングWartsila、電力BBE、電気自動車(EV)生産EPoweralabs、冷蔵輸送Primafrio等のバリューチェーン企業も協働パートナーとして参画している。

 同プロジェクトは、各地方ですでに動き出しているバスク地方の水素回廊(BH2C)、カタルーニャ地方の水素バレー、ムルシア地方の水素バレー等を全体としてつなぐ役割も担う。カスティーリャ・ラ・マンチャ州とマドリッド州には、新たに2つのイノベーション・ハブも設立。マドリッドには、ナレッジ管理センターも設け、参画する研究機関や大学が連携するともに、欧州に向けて発信する拠点とする。

 同社は、森林でのカーボンクレジット創出の分野でも、1月12日にスペイン人工衛星開発イスパサットとの戦略的提携を発表。モニタリングのための新たなアプリーケーションを開発することも公表している。

 さらに、12月21日には、アマゾンとの間でも提携を発表。レプソルがアマゾンに再生可能エネルギーを電力購入契約(PPA)で供給するとともに、アマゾンはレプソルにデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるための新たなクラウドサービスを提供。1月14日にはUberとの間で、レプソルのEV充電ステーションを通じ、電気自動車及びプラグインハイブリッド車(PHV)向けの再生可能エネルギーを供給する契約も締結した。

【参照ページ】SHYNE, the largest consortium to promote renewable hydrogen in Spain, is born
【参照ページ】The Repsol Foundation and Hispasat develop satellite control technologies for reforestation and CO₂ offsetting
【参照ページ】Repsol and Amazon announce strategic collaboration
【参照ページ】Repsol and Uber sign an agreement to advance in electric mobility

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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