中国IT大手テンセントは2月24日、2030年までにスコープ3含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラルを達成すると発表した。科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)へもコミット。10年以内に100%再生可能エネルギー電力への転換も行う他、RE100への加盟も予定しているという。進捗状況は、年次ESGレポートで年次報告する。
同社は2021年、二酸化炭素排出量測定を開始。総排出量に占める割合は、スコープ1排出量が0.4%、スコープ2が45.9%、スコープ3は53.7%と分析した。今後は、事業活動における単位生産量あたりのエネルギー消費量削減による資源効率の改善、再生可能エネルギー割合の大幅増強、再生可能エネルギープロジェクトへの投資等に注力。カーボンオフセットの使用は、削減困難な残余排出量に限るとした。
さらに同社は、オープンイノベーションと知見の共有による低炭素社会への移行を主導する役割も担う構え。消費者に対しては、サステナビリティをテーマにした番組やモバイルゲームの開発を通じ、低炭素型ライフスタイルやグリーン消費を啓蒙する。企業に対しては、事業運営のデジタル化や二酸化炭素排出量削減に向けた管理技術を提供。社会に対しては、炭素回収・利用・貯留(CCUS)分野等でパートナーシップを強化し、世界のカーボンニュートラル達成に不可欠な技術の発展を支援する。
【参照ページ】Tencent Announces Plan to Become Carbon Neutral by 2030
【画像】Tencent
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