Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【ロシア・ウクライナ】世界50社以上、ウクライナ人道支援や寄付表明。対ロサービス一時停止も

 ロシアよるウクライナに侵攻を受け、世界中の企業からウクライナへの人道支援表明や事業停止が相次いで発表されている。

 ウクライナへの支援を中心に表明したのは、ユナイテッド・ヘルス、LVMH、ロシュ、ベライゾン、ノバルティス、ウェルズ・ファーゴ、AT&T、BASF、ファーストリテイリング、ステランティス、フィリップス、RWE、バイヤスドルフ、ミシュラン、テリア、ソデクソ、バーバリー、ピレリ、テトラパック等。

 ウクライナ難民への人道支援、近隣国ボランティアの支援、国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所や赤十字社、セーブ・ザ・チルドレン等を通じた寄付に加え、従業員の安全性確保に向けたアクションも多く見られた。また、通信企業では現地との通信の無償化、製薬企業では医薬品供給、アパレルでは衣服供給等、自社ドメインでの協力も行われている。

 ウクライナの支援だけでなく、ロシアでの事業に制限を課すと表明した企業も多い。GAFAMでは、グーグルが同社自身の広告販売を停止したと言われており、アップルも同国での製品の販売を停止。メタは、フェイスブックでのロシア政府統制のメディアによる投稿の表示降格や、リンク表示前の警告表示等を実施した。ロシア政府はフェイスブックとツイッターのアクセスを遮断する模様。

 またマイクロソフトは、ロシアにおける製品・サービスの新規販売を全面停止。サイバーセキュリティ観点でウクライナを支援する他、同国への寄付も行う。

 その他ロシア事業の撤退、同国への製品・サービス生産及び販売の停止、同国との輸出入停止等を表明したのは、エクソンモービル、トヨタ自動車、ウォルト・ディズニー・カンパニー、シェル、アクセンチュア、ロレアル、インテル、フィリップモリス、SAP、トタル、BP、IBM、エクイノール、フォルクスワーゲン、Airbnb、フォード、オーステッド、ネステ、メルク、デルタ航空、H&M、ストラエンソ、マークス&スペンサー、カールスバーグ等。

【参考】【アメリカ・ロシア】エクソンモービル、サハリン1含むロシア事業から撤退。テキサスではブルー水素(2022年3月2日)
【参考】【イギリス・ロシア】シェル、ノルド・ストリーム2含むガスプロムとの事業を終了。ロシアから撤退(2022年3月1日)
【参考】【イギリス・ロシア】BP、ロスネフチ全株売却決定。ロシア事業から撤退(2022年2月28日)

 金融機関では、決済事業者では、VISAとマスターカードが、ロシアでの事業を停止。アメリカン・エキスプレスも、ロシアのパートナー銀行との関係を停止した。背景には、欧米諸国が発動した経済制裁の影響もある。

 米S&Pグローバル・レーティングは、ロシア連邦政府の信用格付を、2月25日にBBB-からBB+へと格下げ。投資適格債からジャンク債になった。さらに3月3日、CCC-へと追加格下げを実施した。8段階もの格下げは異例。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスも3月3日、ロシア国債の信用格付を投資適格の水準の「Baa3」からジャンク債の「B3」に6段階格下げ。米フィッチ・レーティングスも3月2日、BBBからBに6段階格下げた。

 米MSCIは3月2日、MSCIの全インデックスにおいて、3月9日からロシア銘柄を排除することを決定。2月28日から実施した市場関係者向けのパブリックコメント募集の結果、投資非適格との声が圧倒的に多かったという。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスも3月4日、パブリックコメントの結果、ロシア銘柄の全インデックスからの排除を決定。3月9日から適用される。但し、「S&P Russia BMI」「S&P/IFCI Russia」「Dow Jones Russia Index」「S&P/BNY Mellon Russia DR, ADR, and GDR」「Dow Jones Russia GDR」「Dow Jones Russia GDR ex US/EU Sanctioned Stocks Index」のインデック算出は継続する。FTSEも3月2日、3月7日から全てのロシア銘柄のインデックスからの排除を決定した。

 運用会社では、ドイチェ・アセット・マネジメント(DWS)がロシアへの新規投資に加え、同国へのエクスポージャーが大きい投資信託の新規引受を停止。銀行では、ABNアムロがロシアへの制裁でEUと協調していくと表明した。

 一方、保険会社のアリアンツは、従業員の安全性確保を最大の関心事と説明。制裁や規制の遵守に積極的備えていると語るに留めた。また英リーガル&ゼネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)は、外国人投資家にとってロシア市場は事実上凍結されているため、投資ポートフォリオ上のロシア企業のリスク回避する機会は限定的だと説明。同国のエクスポージャーは、運用資産の0.1%程度だが、可能な限り低減を進めるとした。

【参照ページ】United Health Foundation to Provide $1M to Support Relief Efforts in Ukraine
【参照ページ】Emergency contribution of the LVMH Group
【参照ページ】Roche announces donation of essential medicines to Ukraine
【参照ページ】Verizon expands calling/texting/data relief to Ukraine & additional countries
【参照ページ】Novartis condemns the war in Ukraine and commits to supporting humanitarian efforts
【参照ページ】Wells Fargo Donates to Humanitarian Relief in Ukraine, Support for U.S. Service Members
【参照ページ】AT&T Supporting Those Affected by Current Events in Ukraine
【参照ページ】BASF donates €1 million in emergency humanitarian aid to Ukraine
【参照ページ】Fast Retailing Donating US$10 Million and 200,000 Clothing Items to UNHCR to Support Humanitarian Aid for People Forced to Flee in Ukraine and Neighboring Countries - Donation includes HEATTECH innerwear and blankets, and other essential items
【参照ページ】Stellantis Donates €1 Million to Ukrainian Refugees and Civilians
【参照ページ】Philips and the Philips Foundation provide support for the people of Ukraine
【参照ページ】War in Ukraine: RWE donates one million euros to support refugees
【参照ページ】Our Support for Ukraine
【参照ページ】Consequences of the conflict in Ukraine
【参照ページ】Telia Company Ukraine support actions
【参照ページ】Ukraine - Humanitarian aid for refugees
【参照ページ】SUPPORTING THE RELIEF EFFORTS IN UKRAINE
【参照ページ】PIRELLI DONATES 500,000 EURO TO AID UKRANIAN REFUGEES
【参照ページ】Tetra Laval gives humanitarian help to Ukraine
【参照ページ】Meta’s Ongoing Efforts Regarding Russia’s Invasion of Ukraine
【参照ページ】Microsoft suspends new sales in Russia
【参照ページ】ロシア事業(現地生産・車両輸入)について
【参照ページ】Mastercard Statement
【参照ページ】Statement from The Walt Disney Company in Response to the Crisis in Ukraine
【参照ページ】Accenture to Discontinue Business in Russia
【参照ページ】Update on Our Solidarity Plan for Ukraine
【参照ページ】Intel Statement on the War in Ukraine
【参照ページ】Philip Morris International Inc. (PMI) Announces Temporary Suspension of Its Operations in Ukraine
【参照ページ】Standing in Solidarity
【参照ページ】TotalEnergies: statement concerning the war in Ukraine
【参照ページ】War in Ukraine: Supporting IBMers
【参照ページ】IBM Message on the Ukraine/Russia Crisis
【参照ページ】Equinor to start exiting from Joint Ventures in Russia
【参照ページ】Volkswagen stops production of vehicles in Russia and suspends export
【参考】Airbnb’s actions in response to the Ukraine crisis
【参照ページ】FORD ISSUES STATEMENT ON SUSPENSION OF RUSSIAN JOINT VENTURE AND ASSISTANCE FOR UKRAINIAN REFUGEES
【参照ページ】Ørsted statement on Russia’s invasion of Ukraine
【参照ページ】Neste has mostly replaced Russian crude oil with other crudes
【参照ページ】STATEMENT ON THE WAR IN UKRAINE
【参照ページ】Delta suspends codeshare with Aeroflot
【参照ページ】H&M Group temporarily pauses all sales in Russia
【参照ページ】Stora Enso stops all production and sales in Russia
【参照ページ】M&S STATEMENT ON UKRAINE
【参照ページ】Carlsberg Group provides support and aid to Ukraine and stops investments and exports to Russia
【参照ページ】Our thoughts go out to our Ukrainian and Russian colleagues
【参照ページ】Mutual funds actively managed by DWS will no longer make new investments into Russian securities
【参照ページ】War in Ukraine and ABN AMRO, update 4 March 2022
【参照ページ】LGIM statement on Ukraine
【参照ページ】MSCI to Reclassify the MSCI Russia Indexes from Emerging Markets to Standalone Markets Status
【参照ページ】S&P Dow Jones Indices’ Consultation on Sanctions and Russia Market Accessibility – Results
【参照ページ】Treatment of Russia in FTSE Russell Equity Indices

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。