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【国際】Paboco、紙製ボトルキャップの開発にも成功。2023年から商業販売を計画

 デンマーク紙製ボトル開発合弁会社Pabocoは3月22日、紙製ボトル開発の進捗状況を発表した。プラスチック層のバイオ素材に成功したことに加え、ボトルキャップも紙製に転換する開発を進めていることを明らかにした。2023年からの商業販売開始を計画している。

【参考】【国際】Paboco、紙製ボトル開発で分離膜層のバイオプラ化に成功。量産体制を視野(2021年5月24日)

 Pabocoは2021年1月、紙製ボトルの分離膜層のポリエチレン素材を植物由来のバイオプラスチックに転換することに成功したと発表。炭酸飲料やその他のデリケートな製品にも耐えられるよう改良を積み重ねてきた。すでに最初の量産ラインも整備し、品質テスト用の生産を開始している。

 さらに、紙製キャップの開発を進めてきたスウェーデンのスタートアップ企業ブルーオーシャンクロージャーの協力を得、紙製キャップの開発にも成功した。トップシールバリオ層を可能な限り薄くし、複数の充填物を組み合わせながら、紙製の新素材を実現。紙パルプの調達でもFSC認証品のみを購入する。形状は、通常のネジ型キャップと同型。

 同社は今後、ライフサイクルアセスメント(LCA)を実施する考え。すでにカーボンフットプリントを大幅に削減できるとみている。

 同社は、紙繊維パッケージのリサイクル率を90%以上に高めることを目指す国際イニシアチブ4evergreen Allianceに加盟。4evergreen Allianceの発表によると、2019年時点で82.%の紙素材リサイクル率。同イニシアチブには、他に、アップル、ネスレ、ダノン、ペプシコ、ケロッグ、マース、P&G、ユニリーバ、ロレアル、フィリップ・モリス・インターナショナル、アムコア、BASF、ダウ、コベストロ、サッピ、ストラ・エンソ、韓国のCJ第一製糖、ユーロパック、HP、イケア、テトラパック、UPM等が加盟。日本企業系では、富士フイルムホールディングス傘下で同社が2006年に買収した英Avecia Inkjetを前進とするFUJIFILM Ink Solutions Groupのみが加盟している。

【参照ページ】220322 / Paboco and the Paper Bottle Community further progress with the next generation paper bottle – reveals new groundbreaking paper closure!
【参照ページ】Blue Ocean Closures
【参照ページ】4evergreen

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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