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【国際】Paboco、紙製ボトル開発で分離膜層のバイオプラ化に成功。量産体制を視野

 デンマーク紙製ボトル開発合弁会社Pabocoは5月18日、紙製ボトルのプラスチック層をバイオプラスチックで生産することに成功したと発表した。これにより、バージンプラスチックを完全に排除した紙製ボトルの実現に大きく一歩近づいた。

 Pabocoは、スウェーデン紙パルプ製造大手BillerudKorsnäsとオーストリア容器製造大手Alphaが2019年に合弁で設立。コカ・コーラは2020年10月にPabocoの紙製ボトルを使用したプロトタイプを発表する等、注目を集めている。

【参考】【国際】紙製液体ボトル開発合弁企業Paboco設立。カールスバーグ、コカ・コーラ、ロレアルと協働(2019年10月15日)
【参考】【ヨーロッパ】コカ・コーラ、紙製飲料容器のプロトタイプを発表。ベンチャーと協働(2020年10月27日)
【参考】【ハンガリー】コカ・コーラ、紙製飲料容器を試験上市。オンライン限定販売で耐久性等を検証(2021年2月17日)

 Pabocoは今回、ペットボトル等のプラスチック容器を紙製に変えるため、まずは外装素材をプラスチックから紙に転換。しかし、内部の液体と接触する分離膜層は、非溶解性のプラスチックを使う必要があった。そこで今回、プラスチックをバイオプラスチックに転換することで、バイオ素材100%での容器実現に大きく近づいた。

 Pabocoは、引き続き、蓋の部分の脱プラスチックに挑戦する。実現すると、100%リサイクルが可能な紙製ボトルが誕生する。今後、品質検査での改良を加えた上で、量産技術開発も計画している。

【参照ページ】210518 / Paboco reveals a prototype of the next generation paper bottle
【画像】Paboco

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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