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【国際】ロレアル、サーキュラーエコノミー拡大でイノベーションファンド設立。210億規模

 化粧品世界大手仏ロレアルは4月21日、サーキュラーエコノミー拡大に向け、1.5億ユーロ(約206億円)規模の「サーキュラー・イノベーション・ファンド」を設立したと発表した。

 同ファンドの運営は、クリーンテック特化型の仏プライベートエクイティDemeterと、仏ベンチャーキャピタルCycle Capital。LPには、仏石油精製・石油化学向け触媒アクセンス、ファミリーオフィス投資助言Haltra、Claridge等。同社自身も、5,000万ユーロ(約68億円)を出資する。

 今回設立するサーキュラー・イノベーション・ファンドは、北米、欧州、アジアの地域を対象に、バイオ原料、包装、リサイクル、廃棄物、物流等の分野でサーキュラーエコノミーを促進する企業に投資。投資先企業には、二酸化炭素排出量削減、資源利用、ダイバーシティ等の非財務KPIに関するデューデリジェンス、継続モニタリングを含むインパクト測定を行う。

 投資先企業としては、サーキュラーエコノミー型のファッション促進スタートアップFor Daysと、農業用バイオ製剤製造Aphea.Bioを例示。For Daysは、消費者の古着をリサイクルし、100%サーキュラーエコノミー型でリサイクル可能、エコデザインの衣類を集めたカタログを提供している。Aphea.Bioは、化学農薬使用量の削減や代替に資する農業用バイオ製剤を開発している。

 ロレアルはこれまで、自然資本や低炭素分野への投資を進めてきた。2020年6月には、同社初のインパクト投資ファンド「L'Oréal Fund for Nature Regeneration」を設立。2.5万km2以上の農地の再生、二酸化炭素排出量400万tの吸収、フランスおよび欧州の農家7.5万世帯の支援を目指し、仏金融大手ナティクシス子会社ミロヴァと協働。カーボンクレジットや生態系サービスからの価値創出等に対するシード段階からのエンゲージメントを行ってきた。

 2021年には、英生態系回復Real Wild Estates Company(RWEC)に対する出資を開始。英国全土および欧州での劣化した景観を、最大500km2回復させることを目指している。さらに2022年には、農家のカーボンクレジット創出支援スタートアップ仏Rizeへ出資。低炭素農業への移行加速を支援している。

【参照ページ】L'Oréal announces the launch of a new circular innovation fund to scale breakthrough circular innovative solutions from around the world

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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