米空調大手トレインテクノロジーズは5月3日、同社の2050までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル目標が、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の基準「ネットゼロ・スタンダード」への準拠が承認されたと発表した。
ネットゼロ・スタンダードは、SBTiが運営しているSBTの強化版。SBTが、科学的根拠に基づき1.5℃目標に即した「削減」に対する目標の承認なのに対し、「ネットゼロ・スタンダード」は、削減されずに残った排出量をオフセットしてカーボンニュートラル化するところまでをスコープとしている。
【参考】【国際】SBTi、事業会社向けカーボンニュートラル目標認定「ネットゼロ・スタンダード」発表。早速7社承認(2021年10月28日)
目標承認をすでに受けた企業は現在、アストラゼネカ、CVSヘルス、電通インターナショナル(英国の旧イージス・グループ)、ホルシム、JLL、オーステッド、ウィプロ、Elopak、ヘレニック・ケーブルズ、クロックナー、ジェイコブズ・エンジニアリング・グループ、トレインテクノロジーズの12社。
トレインテクノロジーズは今回、2050年までにスコープ1、スコープ2での二酸化炭素排出絶対量を2019年比で90%、スコープ3カテゴリー11(販売した製品の使用)に該当する同社製品使用での冷却トンあたり二酸化炭素排出量を、同年比97%削減する目標を設定。残りの同排出量では、自社やサプライチェーン内外で吸収・除去のために用いる「中立化」によるカーボンオフセットを活用する。
同社は2030年までに二酸化炭素排出量を10億t削減するコミットメント「ギガトン・チャレンジ」や、事業活動でのカーボンニュートラル達成、埋め立て廃棄ゼロ、水不足地域でのネット・ウォーター・ポジティブ等も掲げている。
【参照ページ】Trane Technologies Becomes One of the World’s First Net-Zero Approved Companies with Latest Validation by the Science Based Targets Initiative
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