国連責任投資原則(PRI)、国際会計士連盟(IFAC)、国際NGOの持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)は6月1日、IFRS財団、米国、EUで進められている企業サステナビリティ開示に関し、互換性のある基準を求める共同声明を発表した。3機関の加盟組織は、企業200社以上、機関投資家4,902人、運用資産総額は121兆3,000億米ドル、会計士は300万人以上。
今回の共同声明は、IFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)、米国証券取引委員会(SEC)、欧州委員会と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)が別々でサステナビリティ開示基準を策定していることに苦言を呈したもの。開示要求事項の基盤となる主要な概念、用語、指標を整合させることを強く求めた。また、規制や基準設定の断片化を避けるよう、各イニシアチブに求めた。
3者は今回、サステナビリティ開示基準は、グローバルで一貫性があり、比較可能で、信頼性が高く、保証可能な状態となることが不可欠と指摘。それにより、全てのステークホルダーに対し、長期的に持続可能な価値を生み出す組織の能力について明確かつ正確に理解できるようになるとした。
【参照ページ】Leading financial market participants call for stronger alignment of regulatory and standard setting efforts around sustainability disclosure
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