製薬大手米ファイザーは6月30日、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成すると発表した。スコープ1、スコープ2の二酸化炭素排出を総量で2019年比95%削減、スコープ3を同年比90%削減する。
同社は2020年、2030年までにスコープ1、スコープ2の二酸化炭素排出量を2019年比46%削減する目標で、製薬業界として初の科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からの承認を得ている。同目標を中間目標として位置づけ、2040年カーボンニュートラル達成を目指す。
同社は、化石燃料を使用しない製薬、研究開発、その他事業活動を実現するため、他社とのパートナーシップが必要だと強調。社用車の電気自動車(EV)やハイブリッド車への移行も進める。
また同社は、病院、製薬、医療関連事業者等に対し、二酸化炭素排出量削減と進捗報告、気候変動に強い医療インフラ構築等を呼びかけた米保健福祉省(HHS)の宣誓「ヘルスケア・セクター・プレッジ」にも署名。気候変動アクションへのコミットメントを明確にした。
【参考】【アメリカ】61団体、ヘルスケア・セクター・プレッジに新署名。病院等での2030年CO2半減(2022年7月10日)
【参照ページ】Pfizer Announces Commitment to Accelerate Climate Action and Achieve Net-Zero Standard by 2040
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