Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】2021年の化石燃料補助金額が2倍。コロナからの経済回復が背景。OECDとIEA発表

 経済協力開発機構(OECD)と国際エネルギー機関(IEA)は9月1日、化石燃料に対する政府の減税額や補助金額が2020年から2021年にかけて倍増したと発表した。2020年の3,624億ドル(約51兆円)から2021年の6,972億ドル(約100兆円)へと伸長した。

 今回の発表は、世界の総エネルギー供給量の約85%を占める世界51カ国の化石燃料に対する政府支援額をOECDとIEAのデータを合わせて分析したもの。IEAは、国際市場での価格と、直接価格規制、価格設定方式、国境管理や税、国内購入または供給義務等の手段を用いて人為的に低く抑えられた国内消費価格を比較する手法で、化石燃料補助金の推定値を算出している。

 2021年に2倍にまで増えた大きな要因は、新型コロナウイルス・パンデミックからの経済回復。2022年には、燃料価格の上昇に伴う政府補助金の増額も加わり、化石燃料消費に対する補助金はさらに増加すると予測されている。

 OECDとIEAは一貫して、化石燃料支援を段階的に廃止し、エネルギー安全保障と省エネの改善、低炭素エネルギーの開発に向けて公的資金を再投資するよう訴えてきたと強調。低所得世帯向けに講じた化石燃料消費への補助金は、結果として燃料やエネルギーをより多く使用する富裕層世帯を支援する傾向にあるため、より対象を絞った支援に置き換える必要があるとした。


(出所)OECD

【参照ページ】Support for fossil fuels almost doubled in 2021, slowing progress toward international climate goals, according to new analysis from OECD and IEA

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。