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【国際】GSK、サプライヤー向けカーボンニュートラル及びネイチャーポジティブで支援開始

 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は9月20日、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)及びネイチャーポジティブを目標に掲げるサプライヤー支援プログラムを新たに開始すると発表した。

 同社は2020年11月、2030年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)及び自然環境へのネットポジティブインパクトを実現すると発表済み。今回のアクションもその一環。

【参考】【イギリス】GSK、2030年カーボンニュートラルと自然環境ネットポジティブを目標設定(2020年11月10日)

 製薬業界では、熱・電力・水消費量の大きい医薬品有効成分(API)の製造が環境フットプリントの多くを占めており、GSKではサプライチェーン由来の環境フットプリントが40%。そこで同社は、二酸化炭素排出量、電力、熱、輸送、水、廃棄物、持続可能で森林破壊のない原材料調達等に取り組むサプライヤーの支援に乗り出した形。

 具体的には、主要サプライヤー160社以上に対し、教育や新たな環境施策の導入の支援、協働に向けた協議等を開始。サプライヤーには、1.5℃に整合した科学的根拠に基づく削減目標と実行計画の策定、再生可能エネルギーへの転換、水不足地域におけるウォーターニュートラルの達成、廃棄物10%削減、同社設定の責任ある調達の最低基準への準拠、輸送事業者によるグリーン輸送の提供等を求める。

 GSKはこれまで、業界横断プロジェクトの開発にも参画。2021年11月には、重電設備世界大手仏シュナイダーエレクトリックや製薬世界大手9社と協働し、製薬バリューチェーン全体での再生可能エネルギー転換を進めるプログラム「Energize」を展開した。

【参考】【国際】シュナイダーエレクトリック、日本で脱炭素コンサル部門発足。製薬大手10社とも協働(2021年11月8日)

 さらに同社は、医薬品有効成分(API)の製造サプライヤーの多くが、グリーンインフラやグリーンファイナンスへのアクセスが困難な地域に立地していることを課題視。サプライチェーン横断での協働促進デジタル・プラットフォーム「Manufacture 2030」と提携し、製薬業界の参画と協働を呼びかけている。

【参照ページ】GSK launches Sustainable Procurement Programme for suppliers

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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