投資運用世界大手米ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは7月27日、債券アセットクラスでの2つのESG債ファンドを設定した。但し「ESG」という用語は用いていない。
今回設定したのは、「ゴールドマン・サックス・グローバル・インパクト・コーポレート・ボンド・ファンド」と「ゴールドマン・サックス・米ドル・グリーンボンド・ファンド」の2つ。双方ともEUサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)の9条ファンドとして運用する考え。販売先は欧州。
今回の設定した2つのファンドは、ともに、同社が独自開発したグリーンボンド及びインパクトボンドの評価手法を活用し、環境または社会でインパクトのあるプロジェクトに資金を提供する債券を選定する。
その上で、「ゴールドマン・サックス・グローバル・インパクト・コーポレート・ボンド・ファンド」は、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドの社債が投資対象。投資適格債とハイイールド債の双方を対象とし、対象地域はグローバル。投資先の債券は国連の持続可能な開発目標(SDGs)を幅広く対象にするという。
一方、「ゴールドマン・サックス・米ドル・グリーンボンド・ファンド」は、グリーンボンドのみが対象だが、社債だけでなく、国債も投資対象。対象地域はグローバル。
双方のファンドは、同社が2022年に買収したNNインベストメント・パートナーズのグリーン・ソーシャル・インパクト債券専門チームが運用を担当。現在約1兆ドルを運用しており、グリーンボンド専用の運用資産も90億米ドル以上ある。
【参照ページ】GOLDMAN SACHS ASSET MANAGEMENT ANNOUNCES NEW CORPORATE IMPACT AND GREEN BOND FUNDS