三井物産は11月3日、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同出資するオランダ法人Japan Arctic LNGを通じて出資しているロシア法人アークティックLNG2が、米財務省外国資産管理局のSDN(経済制裁対象者)に指定されたと発表した。現時点での業績見通しの変更はないとしつつ、「日本政府を含むステークホルダーと連携しながら適切に対応していく」とした。
【参考】【日本】JBICとSMBC、ロシア北極圏の天然ガス開発案件に融資方針。三井物産も出資。新たな火種(2021年7月30日)
Japan Arctic LNGの出資比率は、JOGMEC75%、三井物産25%。三井物産の2023年9月末におけるアークティックLNG2プロジェクトに関連する投融資残高は172億円、保証の残高は2,517億円。保証の残高に対する引当金では199億円計上しており、引当金を控除した投融資保証のネット残高は2,490億円。同案件では、経済産業省所管の日本貿易保険(NEXI)が三井物産に対し海外投資保険の引き受けている。
同案件は、北極圏にあるロシア北部ギダン半島の在来型陸上ガス田を開発し、年間1,980万tの生産能力を持つ天然ガス液化設備を建設するもの。2023年頃からのLNG生産開始が予定されていた。
【参照ページ】ロシア・アークティックLNG 2プロジェクトに関するお知らせ
【参照ページ】ロシア連邦/Arctic LNG2プロジェクト(海外投資保険の引受)
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