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化学世界大手英リンデは1月30日、米機能性化学大手セラニーズに対し、ブルー水素と回収二酸化炭素の供給を開始したと発表した。同社は2020年7月に米テキサス州クリアレイクで最先端の一酸化炭素・水素製造プラントを稼働している。
同社の高性能圧力スイング吸着(PSA)プラントは、天然ガス等の水蒸気改質・ガス化プロセスから生じる合成ガスや、精製・石油化学プラントからのオフガス等の水素を多く含むガスから水素を回収・精製できる。数百Nm3/hの小規模プラントから400,000Nm3/hを超える大規模プラントまであらゆるプラントに設置が可能。
クリアレイクにある同社のHyCOプラントでは、水蒸気改質設備を用いて、水素、一酸化炭素、窒素を生産。水素、一酸化炭素、窒素をは近接のセラニーズの石油化学プラントに供給するとともに、水素は米メキシコ湾岸のパイプラインを通じて付近の企業にも供給してきた。
さらに今回の発表では、既存の契約を拡大し、リンデが米テキサス州クリアレイクの水蒸気改質設備から発生する二酸化炭素を回収し、生産する水素をブルー水素化。回収した二酸化炭素と同施設で製造したブルー水素は、セラニーズと三井物産の合弁会社フェアウェイ・メタノールがメタノール製造の原料として活用する。
【参照ページ】Linde Starts up Supply of Clean Hydrogen and Captured Carbon Dioxide to Celanese
【参照ページ】米国で回収CO2を活用したメタノール生産開始
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