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【スイス】テトラパック、包括的なTNFD目標策定。サプライチェーンも対象

 容器・包装世界大手スイスのテトラパックは5月15日、自然資本観点での新目標「Approach to Nature」を策定したと発表した。同社のバリューチェーンが、森林破壊、水不足、生物多様性喪失等の自然に与える影響を管理し、上流サプライチェーン、自社事業、下流サプライチェーン、変革の4分野で目標23個を設定した。

 今回設定した目標では、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)や科学的根拠に基づく環境目標策定イニシアチブScience Based Targets Network(SBTN)の枠組みが参照されている。

上流サプライチェーン

  • 2025年までに同社のサプライチェーン全体を自然影響評価の対象に含め、自然関連の調達要件の対象にする。
  • 2025年までに土地フットプリントが最も大きい同社原材料で、100%認証取得または管理されたサプライヤーから調達する。
  • 2025年までに地理情報を活用し、同社製品に含まれる紙・板紙および植物由来ポリマーで100%森林破壊フリーであることを検証する。
  • 2027年までに影響度の高い同社サプライヤーを対象に、自然への影響を評価し、その悪影響を削減するための行動を実施する。
  • 2030年までに影響度の高いサプライヤーの80%で、外部の科学的根拠に基づくイニシアチブにより定量化された自然への負の影響ドライバーを削減する。
  • 2025年までに水インパクトの大きい同社のサプライヤーを対象に、水の使用と水質について報告する。
  • 2025年までに土地フットプリントが最も大きい原材料を提供する全サプライヤーを対象に、生産時点までの完全なトレーサビリティを確保する。

自社事業

  • 同社の全生産拠点で、2025年までに自然アセスメントを完了し、行動計画を策定する。
  • 2030年までに同社の全生産拠点で、2019年比で取水量を35%削減する。
  • 2025年までに同社の全生産拠点で水収支を把握する。
  • 2030年までに同社の生産拠点からの埋立廃棄物をゼロにする。
  • 2030年までに同社の生産拠点での揮発性有機化合物(VOC)排出を2019年比で50%削減する。

下流サプライチェーン

  • 新たなパッケージング・ソリューション全てを、関連する「リサイクルのためのデザイン・ガイドライン」に従って設計する。
  • 新たな包装・容器の紙含有率を50%以上にまで高め、2030年までにポートフォリオ全体の紙の含有率を70%にする。
  • 包装・容器ソリューション・ポートフォリオ全体で、再生可能な再生紙を活用する。
  • 2030年までに持続可能な製品ポートフォリオでの売上を2022年比で2倍以上にする。
  • 2030年までに加工ラインにおけるベストプラクティスでの水使用量を2019年比50%削減する。
  • 2030年までに加工ラインにおけるベストプラクティスでの製品ロスを2019年比50%削減する。
  • 2030年までにEUにおける飲料用カートンの有効リサイクル率を70%以上に引き上げる。
  • 2030年までに世界全体で飲料用カートンの関連する各国内及び国際的なリサイクル可能性基準に準拠する

変革

  • 2025年までに自然喪失を食止め、逆転させるための政策、規制、ツールを支援するための外部エンゲージメント計画を実施する。
  • 2030年までに主なボランタリー基準およびイニシアチブの自然への便益を実証する。
  • 2030年までに7,000haの土地を再生する。

【参照ページ】Tetra Pak commits to taking action for nature 【参照ページ】Tetra Pak approach to nature

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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