
持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は5月16日、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)開示に関し、エネルギー・電力関連分野でのシナリオ分析を支援するためのオンライン分析プラットフォーム「気候シナリオ・カタログ」の第3版を発表した。
【参考】【国際】WBCSD、「エネルギー気候シナリオ・カタログ」第2版リリース。シナリオ追加。データも更新(2023年4月13日)
第3版では、これまで掲載していた気候変動シナリオを更新。具体的には、国際エネルギー機関(IEA)の「世界エネルギー見通し(WEO)」、気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(NGFS)、国連責任投資原則(PRI)、 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の4つのシナリオデータを最新化した。さらに、NGFSの低需要シナリオとIRENAの既存のエネルギーシナリオ(PES)を追加した。
また、IEAの太陽光等のエネルギー平準化電力コスト(LCOE)、原単位排出量、原単位エネルギー消費量、NGFSの再生可能エネルギーデータの変数も追加した。
WBCSDは2022年8月、12社で構成する「気候シナリオ・エネルギー・フォーラム」からシナリオ分析の実践方法に関する報告書を発表。2023年2月に内容をアップデートした第2版発行しており、同プラットフォームとあわせて活用すること可能となっている。
【参考】【国際】WBCSD、TCFDシナリオ分析で参照シナリオカタログ群「カタログv1.0」発表。12社と共同作成(2022年8月19日)
【参照ページ】WBCSD unveils Enhanced Energy Climate Scenario Catalogue 3.0 for strategic climate resilience assessments
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