公開日：2024/06/03

【国際】NZBA、目標設定ガイドライン第2版の解説ノート発行。石油ガスセクターガイダンスも

　2050年までの投融資ポートフォリオのカーボンニュートラル（二酸化炭素ネット排出量ゼロ）にコミットする銀行のイニシアチブ「Net-Zero Banking Alliance（NZBA）」は5月17日、「銀行向け気候目標設定ガイドライン」第2版の解説ノートを発行した。

　NZBA加盟銀行は、2024年4月22日以降に策定する新規目標設定や既存目標改訂で、銀行向け気候目標設定ガイドライン第2版を参照しなければならない。また、国連責任銀行原則（PRB）の署名機関にも適用されることが決まっている。

　今回の解説ノートでは、目標設定のメソドロジーやテクニカルな要件、異なる排出の種類や排出源の重要性、シナリオの種類、目標設定に含めるべき金融活動やセクターの範囲、期待される報告等が含まれている。

　さらにNZBAは5月24日、NZBA加盟機関向けに、「石油・ガスセクターへのファイナンスにおける気候変動目標設定」ガイダンスを発行した。特に、石油・ガスセクター企業が、スコープ1、2、3の排出量削減目標を設定する際に、どのような選択を行うべきかを解説している。

　NZBAは、すでに、不動産、資源採掘、自動車の各セクター向けのガイダンスも発行しており、石油・ガスセクター向けが第4弾となる。

株式会社ニューラルサステナビリティ研究所

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