
国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)は5月28日、銀行ローンでの気候物理的リスクマネジメント・ガイダンスを発行した。従来損害保険会社が実施してきた気候リスクモデルやソリューションの検討を、銀行も実行すべきと推奨した。
今回のガイダンスは、UNEP FIが発行している参考資料「Climate Risk Landscape」2024年版の補助ガイダンスの位置づけ。ミュンヘン再保険が共同執筆者となり、他にもゴールドマン・サックス、ABNアムロ、デジャルダン、BBVA、アイルランド銀行、ファーム・クレジット・カナダも作成に協力した。
同ガイダンスでは、気候変動による災害が増えていることを背景に、物理的リスクマネジメントの重要性を強調。同時に法的規制によるリスクマネジメント強化の要請も高まっているとした。
ローン・ポートフォリオでの気候リスク・エクスポージャーでは、住宅ローン、商業不動産ローン、農業ローンの3つについての戦略を解説。リスクマネジメントの方向性でも、受容、回避、適応、移転の4つの手法について枠組みを提示した。
【参照ページ】Managing physical climate-related risks in loan portfolios
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