
ノルウェーのバッテリー・スタートアップMorrow Batteriesは8月16日、ノルウェーのアレンダルで欧州初のリン酸鉄(LFP)リチウムイオンバッテリーのギガ工場が竣工したと発表した。竣工式にはノルウェーのヨナス・ガール・ストーレ首相も駆けつけた。
同社はノルウェーのアレンダルで2020年創業。北欧最大のバッテリー研究開発センターを運営しており、量産にも乗り出している。同社には、シーメンス、ABBの他、ノルウェー年金基金PKA、政府系投資会社Nysnø Climate Investmentsも出資している。
今回の新工場は、バッテリーセルの生産能力が年量最大300万個。容量で1GWh。試験生産はすでに開始されており、顧客要望に合わせて生産設備を微調整していく。商業生産は年末に開始される予定。同工場は約150人がシフト制で勤務。さらに、アレンダルでは他に3工場の建設が計画されている。
同社は、ニッケルマンガン酸化物(LNMO)リチウムイオンバッテリーの開発も進めている。LNMOでは、マンガンを最大限に活用しながら、ニッケルとリチウムの使用量を抑制し、コバルト消費をゼロにできる。
同社は、バッテリーの陰極と陽極の素材では、韓国POSCOポスコフューチャーエムとの提携を2021年に発表。生産工程から発生するスクラップ廃棄物のリサイクルでは、スウェーデンStena Recyclingと提携している。
【参照ページ】Jonas Gahr Støre Prime Minister of Norway officially inaugurates Europe's first LFP battery gigafactory
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら