
機関投資家大手150機関以上が参加する低炭素経済推進イニシアチブ「Transition Pathway Initiative(TPI)」の調査部門「TPIセンター」は10月7日、銀行セクターの気候変動目標設定水準を分析した報告書を発表。今後10年間の中期目標がパリ協定に整合している銀行はわずか19%のみということがわかった。
今回の報告書は、銀行世界大手26行、米国中堅銀行10行、カストディアン銀行2行を評価対象に選定。IIGCCとCeresとの協議を経てTPIセンターが開発した「ネットゼロ銀行評価フレームワーク(NZBAF)」と、セクター別削減目標の詳細分析「カーボン・パフォーマンス」の2つを用いて、対象38行をスコアリングした。
(出所)TPIセンター
分析の結果では、最高ランクはバークレイズのみ。その後に、クレディ・アグリコル、HSBC、ING、みずほフィナンシャルグループと続いた。三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループは上から3つ目のランク。一方、中国大手4銀行は、いずれも最低ランクだった。また、米国中堅銀行10行とカストディアン銀行2行も最低ランクだった。
同報告書は、全体傾向として、パフォーマンスが低いと指摘。また融資業務だけでなく、資本市場業務までを対象とすると、さらにパフォーマンスは下がると言及した。その上で今後の方向性として、セクター別目標の対象セクターの拡大と厳格化、及び資本市場業務での目標設定等を提唱した。
【参照ページ】85% of banks are still open to financing new coal, according to analysis by the TPI Centre
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