
国連気候変動枠組条約第29回バクー締約国会議(COP29)議長国アゼルバイジャンは11月23日、パリ協定6条(市場メカニズム)のスキームが完成したと発表した。パリ協定から10年をかけ、ついに全項目で合意に達した。6条スキームが始動することになる。
アゼルバイジャン政府は、COP29での重要事項として6条市場メカニズムの完成を掲げており、初日には6条4項(6.4条)で国連カーボンクレジット(国連管理クレジット)の方法論(メソドロジー)基準で合意に到達。その後も、技術交渉と政治交渉を同時に進めるデュアルトラックにより、最終的に全会一致で6条全てのルールを採択した。
【参考】【国際】COP29、6.4条カーボンクレジット要件基準採択。パリ協定メカニズム始動まであと一歩(2024年11月14日)
パリ協定6条は、国別削減目標(NDC)の達成に向け、他国での削減を自国での削減にカウントできる「市場メカニズム」を規定している。具体的には、二国間クレジット等を用いた削減量の国際移転を規定している6条2項(6.2条)、国連カーボンクレジットを用いた国際移転を規定している6条4項(6.4条)、削減量の国際移転を目的としない国際協力(非市場アプローチ)を規定している6条8項(6.8条)が主な柱となっている。
パリ協定6条では、自国での削減よりも他国での削減に投資対効果が高い場合に、他国で積極的な削減を展開することが期待されている。これにより、各国の国家気候計画(NDC)の実施コストを年間最大2,500億米ドル(約39兆円)削減できると目されている。
【参照ページ】COP29 achieves full operationalisation of Article 6 of Paris Agreement - Unlocks International Carbon Markets
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