
カナダ政府は12月12日、2035年温室効果ガス排出量削減目標を発表。2035年までに2005年比で45%から50%削減するとした。同政府は2030年の目標を2005年比40%から45%減としている。
同政府は今回、「2035年目標は、2030年目標を上回るものであり、カナダの国情に即した現実的なもの」と表現。「2050年までにネットゼロを達成するというカナダの継続的なコミットメントにおけるマイルストーンであり、カナダや他の国が排出量削減のために迅速に行動すれば、多大なコストを回避できることを認めている」とも述べた。
カナダ政府は今回の目標設定に際し、カナダ・ネットゼロ排出説明責任法に基づき、入手可能な最善の科学的情報、先住民の知識、気候変動に関するカナダの国際公約、ネットゼロ諮問機関(NZAB)からの助言を考慮したと説明。また、州、準州、ファースト・ネーションズ、イヌイット、メティスの政府および代表組織、主要な利害関係者、カナダ人から提出された意見、カナダ気候研究所による分析も今回の決定に反映されたとしている。
目標設定の水準では、カナダは経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、温室効果ガスのバーチャル輸出量が輸入量を上回る2カ国のうちの1つであり、国内排出量の最大40%が外需によるものと指摘。他の国々が2035年目標をより高く設定する中、カナダは、慎重な目標設定をせざるをえないと伝えた。
目標達成に向けては、グリーンイノベーションを柱に据え、さらに経済的機会をカナダの地域社会が得られるようにすることも重視する。同政府は2030年目標の達成は順調に進んでいるとしており、2025年と2027年に、2030年排出削減計画(ERP)の実施に関する2つの進捗報告書も発表する予定。2024年6月に施行されたカナダ・持続可能な雇用法に基づき、2025年末までに最初の持続可能な雇用行動計画も発表する予定。「重要鉱物資源戦略」「メタンガス戦略」「炭素管理戦略」「クリーン電力戦略」も2024年末までに発表される予定。
カナダ政府は、石炭火力発電の急速な段階的廃止を目指す「Powering Past Coal Alliance」や、2030年までに世界のメタン排出量を2020年比で30%以上削減することを目指す「Global Methane Pledge」、COP26でカナダが立ち上げた「グローバル・カーボン・プライシング・チャレンジ」等の国際イニシアチブを引き続き推進すると表明した。
【参照ページ】Canada’s next net-zero milestone: the 2035 emissions reduction target
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