
世界経済フォーラム(WEF)は1月16日、世界のネイチャーポジティブ実現に向けたパスウェイを示した新たな6つの報告書を発表した。
今回の発表は、世界のネイチャーポジティブ実現に向けアクションを加速させることを目的としたもの。洋上風力発電、金属・鉱業、港湾、グローバル及び中国の自動車の4つのセクターにおける5つの報告書と、持続可能な都市の構築に向けた都市の資金調達ソリューションに焦点を当てた報告書を合わせた合計6つの報告書を公開した。WEFとオリバー・ワイマンが共同制作した。
報告書発行の背景として、マッキンゼーの調査では、米フォーチュン500社78%が気候変動目標を設定している一方で、生物多様性の損失を食い止め、逆転させる目標を定めている企業はわずかに12%しかないと分析。同様に、世界で最も人口の多い500都市のうち、自然を持続可能に管理・保護する戦略を策定している都市は37%しかなく、2018年から2023年までに公園、屋上緑化、湿地帯等の都市内の自然地域や生態系を保護するための支出は減少している。
今回の報告書では、各セクターにおいて実現していくべき方向性を「パスウェイ」として掲げている。実現方法や検討すべき内容の特定に悩んでいる企業にとっては、大きな指針となる。
また、2024年10月に開催された国連生物多様性条約第16回カリ締約国会議(CBD COP16)以降、企業や都市の活動の機運は高まっているのに対し、ネイチャーポジティブを実現するためのセクター別のガイダンスと戦略的ステップが欠けているとした。
そのため、今回の発表では、このギャップを解消し、業界を前進させるために、バリューチェーン内外で優先すべき行動を強調。4つのセクターで合計1.4兆米ドル(約218兆円)の自然にプラスの影響を与える機会を特定した。
また、業務や材料による自然への影響の回避や削減、政策や基準に関する部門間の連携等、企業が自然にプラスの影響を与えるために実行できる業界毎にカスタマイズした5つの優先テーマと手順を提案した。
【参照ページ】New Reports Chart Pathways for Nature-Positive Transformation Across Key Industries and Cities
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