
三菱電機は2月14日、タイのチャロン・ポカパン(CP)グループとカーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーの各領域における包括的協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
今回の協業では、双方の知見やアセットを活用した協業を通じ、新たなソリューション、事業、環境価値の創出を目指す。第1弾として、同社が持つ製品・技術・データ利活用の知見と、CPグループが保有する事業基盤を活かし、タイにおける潜在的な顧客に対してカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーに関する価値提供を行う。
CPグループは、タイでコンビニエンスストア「セブン-イレブン」やスーパーを展開し、強い販売チャネルを持つ。「国、人々、会社の幸福のために」という理念を掲げ、近年、サステナビリティを重視する経営姿勢もみせている。
【参考】【タイ】花王、環境型商品のタイ市場投入でCPグループと協業合意。商品共同開発も(2024年10月2日)
カーボンニュートラルでの協業では、CPグループが持つタイの食品工場と農場に、三菱電機の産業機械を1つのシステムで監視・制御するシステムSCADAを導入し、工場や農場内のプロセスにおける設備利用状況の一元管理や、エネルギー消費の可視化と効率化に取り組む。
また、CPグループの小売りチェーンCP Axtra PCL(CPアクストラ)では、三菱電機の空調・冷熱機器の知見やデータ分析機能を活用した省エネソリューションの実証実験を実施中。実店舗の電気使用量を20%削減することを目指し、今後はCPグループの他アセットに対して水平展開する予定。
サーキュラーエコノミー領域では、タイでのプラスチックリサイクル事業の実現可能性を模索する。プラスチックを使用した製品の販売、回収、リサイクル、再生素材、再利用の各工程に関わるタイの企業、業界団体、政府機関等、多様なステークホルダーと連携するとのこと。
【参照ページ】三菱電機とタイ CP グループ、環境価値提供に向けた包括的協力に関する覚書を締結
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