容器・包装世界大手スイスのテトラパックは3月11日、混込み原料の投入精度向上により起動時の廃棄物を67%削減可能なアイスクリーム製造機「イングリディエント・ドーサー4000A3」を開発したと発表した。
アイスクリーム市場は、2023年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)18.32%で約140億米ドル(約2兆円)成長すると予測されている。定番だけでない多様なフレーバーを求める消費者の志向や、プレミアム製品、コラボレーションブランドの増加に伴い、アイスクリーム製造業者には、多様なフレーバーの混ぜ込みによる迅速な差別化が求められている。
イングリディエント・ドーサー4000A3では、特大クッキー片、粘着性のあるチェリー、粉末スパイス等の混ぜ込みが可能。センサーとアルゴリズムによる自動化応答による正確な成分制御で、均一な分布を可能にするとともにコスト管理も容易にした。また、国際電気標準会議(IEC)のモーター効率性規格での「IE3(プレミアム効率)」比でも、エネルギー消費量を11%低く抑え、省エネ化も実現。廃棄物も67%削減できる。
【参照ページ】Ice cream manufacturers can cut start-up waste by 67% with new Tetra Pak Ingredient Doser 4000 A3 【画像】Tetra Pak