
韓国、ガーナ、カメルーンの3カ国政府は4月29日、韓国・釜山で開催された第10回Our Ocean会議の場で、「漁業の透明性に関する世界憲章(Global Charter for Fisheries Transparency)」へのコミットメントを公式に表明した。
Our Ocean会議は、世界資源研究所(WRI)が事務局を務め、2014年に米国で第1回会議を開催。その後、毎年主催国を変えて開催され、政府、NGO、漁業関連事業者等が出席している。今回は韓国でアジア初開催となった。
Our Ocean会議では毎回、政府、NGO、漁業関連事業者等が自主的にコミットメントを発表することが慣例となっており、すでに過去累計で2,600のコミットメントが寄せられている。主催国の韓国政府は今回、海洋保護区(MPA)、海洋汚染、ブルーエコノミー、気候変動、持続可能な漁業、海洋安全保障の6つのテーマの1つ以上について、野心的で、具体的で、インパクトがあり、時間軸を定めた、測定可能なコミットメントを募集していた。
今回3カ国政府がコミットした「漁業の透明性に関する世界憲章」は、環境正義財団とOceanaが共同議長を務め、ブルームバーグ・フィランソロピーズも資金を拠出している「漁業透明性連合」が2023年に策定したもの。IUU漁業撲滅の観点から、全部で10項目で構成され、各国政府に署名を呼びかけている。
- すべての漁船、冷蔵冷凍運搬船、補給船に固有識別番号を付け、関連機関に届け出る
- 漁船免許、許可証、制裁に関するリストを公開する
- 船舶の実質的所有権を公開する
- 漁船による便宜置籍の使用を禁止する
- 船舶位置の公開を義務付ける
- 事前の許可あるいは十分な監視がない状態での水産物の洋上転載を禁止する
- 漁船から食卓まで(from boat to plate)のトレーサビリティを義務付ける
- 漁船や水産物の取引に関する国際協定を批准・遵守する
- 一般市民が漁業関連情報にアクセスでき、漁業資源管理に関する決定プロセスに適切に参加できるようにする
- 乗組員の労働関連情報を集約して公開する
今回コミットした3カ国のうち、韓国は2025年のOur Ocean会議主催国で、ガーナは2026年の主催国。カメルーンは、2023年にEU欧州委員会からIUU漁業管理制度の「レッドカード」認定を受け、EUへの水産物輸出が禁止されている。カメルーンでは、漁船規制の緩さにより外国漁船の登録が大半を占めており、カメルーン海域外での漁業従事も多い。
【参照ページ】Korea, Ghana and Cameroon make landmark commitment for sustainable, legal and ethical fisheries: press comment
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