
投資運用世界大手米ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)は、アセットオーナーに対し、サステナビリティを重視した議決権行使やエンゲージメントを実施するオプション・サービスを開始した。
今回のサービスは、議決権行使やエンゲージメントを顧客であるアセットオーナーの意向に合わせて柔軟に実施するもの。サステナビリティを重視するアセットオーナーは、同サービスを活用することで、自身の運用委託分についてSSGAが議決権行使やエンゲージメントを行うことができる。
今回の決定の背景には、米共和党の反ESG政治運動をかわす狙いがあり、議決権行使やエンゲージメントの責任を実質的にアセットオーナーに転嫁することができる。同様のサービスは、すでにブラックロックとバンガードも導入済み。
【参考】【国際】ブラックロック、気候スチュワードシップ方針発表。取締役選任や株主提案での賛否基準も(2024年7月20日)
【参考】【国際】バンガード、議決権行使選択オプション2つ追加。対象投資信託も2500億ドルに(2024年11月23日)
SSGAのサービスは「ツイン・トラック・サービス」と呼ばれ、SSGAのEU域内籍と英国籍の全ファンドは自動的にデフォルトで採用されることになる。またEU及び英国外のグローバルに関しても利用可能。エンゲージメント及び議決行使は、新たに就任したハンナ・シュースミス氏が責任者を務めるサステナビリティ・スチュワードシップ・チームが担当する。
同社は、米国での政治状況に苛まれ、サステナビリティに関する議決権行使やエンゲージメントを弱めたことが、欧州のアセットオーナーから嫌がられ、運用委託を解約されたという事情がある。実際に複数の欧州の機関投資家から、ESG軽視を理由に委託を解除されていた。
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