
欧州委員会は5月6日、グリーンウォッシングに関する申立を受け、食品世界大手米コカ・コーラ・カンパニーがEU域内において一部の容器包装に関するリサイクル表示を変更・削除することで合意したと発表した。
今回の申立は、コカ・コーラ・カンパニー、ダノン、ネスレを相手取り、2023年11月に欧州消費者機構(BEUC)が、環境弁護士グループClientEarthや欧州環境市民機構(ECOS)等の支援を受け実施。「100%リサイクル可能」及び「100%再生素材使用」という表示に関し、3社が誤解を招く商業的表示を行っていると通告していた。
BEUCは、「リサイクル可能」が、実際には、リサイクルインフラ、選別プロセスの有効性、適切なリサイクルプロセス等の要因に左右されるという点や、リサイクル対象にボトルキャップやラベルが必ずしも含まれていないにもかかわらず、グリーンなイメージを誇大に表現していると指摘していた。
コカ・コーラ・カンパニーは、欧州委員会への申立を受け、EU消費者保護協力(CPC)ネットワークと自主的な対話を実施。結果、ラベルに記載されている「100%再生プラスチックを使用したボトル」に関し、これまでの対策では、別のフォントで「ラベルとキャップではなくボトルです」と備考説明等していたが、「ラベルとキャップを除きボトルは100%再生プラスチックを使用」等の明確な表示に変更することで合意した。
また、ボトルのラベルに記載されている「Recycle me again」等の表示を、「Recycle me」に変更し、消費者にリサイクルプロセスがクローズド・ループでないことを明確にすることや、ラベルとマーケティングの全体的な印象が、他のグリーンクレームやシンボルと組み合わされることによって、パッケージの環境上の利点に関して消費者に誤解を与えないようにすることでも合意した。同時に、同社のウェブサイトやSNSによるデジタル・マーケティング・キャンペーンでも、当該事項が遵守されていることを確認するとした。
ClientEarthは、引き続き、ネスレとダノンからの回答も待つと発表している。ダノンは2月、別途プラスチック汚染リスクに対するフランスの注意義務法(Devoir de Vigilance)違反としてClientEarthを含むNGO3団体との訴訟について和解が成立したと発表したばかり。
【参考】【フランス】ダノンとNGO3団体、プラ汚染に関し当事者和解で訴訟終結。注意計画説明強化(2025年3月4日)
【参照ページ】Coca-Cola’s commitment to improve recycling claims on plastic bottles
【参照ページ】We’re supporting legal action against Coca-Cola, Nestlé and Danone for their misleading claims about recycling
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