
バーゼル銀行監督委員会(BCBS)は6月13日、銀行世界大手に対し、気候関連財務リスク(CRFR)開示に関する自主的枠組を発行した。
BCBSは2023年11月、バーゼルIIIに基づく「ピラー3(第3の柱)」規制の一環として、気候関連財務リスク開示に関する自主的枠組み案を公表。パブリックコメント募集を経て、今回文書を最終化した。ピラー3とは、ピラー1(第1の柱)の自己資本規制、ピラー2(第2の柱)の金融監督当局による検査に加え、情報開示を促すことで市場規律を働かせ、銀行のリスク管理を強化する政策を指す。
発行された枠組みでは、ガバナンス、戦略、リスクマネジメントに関する「CRFRA」、移行リスク、物理的リスク、集中リスクに関する「CFRFB」の2つで構成されている。内容には、定量情報と定性情報の両方が記載されている。
さらに、開示テンプレートとして、移行リスクのセクター別ファイナンスド・エミッション(投融資カーボンフットプリント)及びエクスポージャーに関する「CRFR1」、物理的リスク・エクスポージャーに関する「CRFR2」、移行リスクの省エネ水準毎の不動産ローン・エクスポージャーに関する「CRFR3」、移行リスクのセクター別生産量毎原単位排出量に関する「CRFR4」も提示された。
一方、案の段階で示されていた移行リスクのセクター別証券・投資銀行業務の引受カーボンフットプリント(ファシリテーテッド・エミッション)に関するテンプレート「CRFR5」は削除され、ファシリテーテッド・エミッションの採用は見送られた。
【参照ページ】Basel Committee publishes framework for voluntary disclosure of climate-related financial risks
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