
食品世界大手スイスのネスレは6月11日、同社コーヒーブランド「ネスカフェ」において、原料調達でのリジェネラティブ農業比率として掲げていた2025年20%の目標をすでに達成したと発表した。2024年の時点で32%にまで到達した。
【参考】【国際】ネスレ、ネスカフェで2030年リジェネラティブ農業50%目標設定。2025年100%サス調達(2022年10月6日)
同社のリジェネラティブ農業プログラム「ネスカフェ・プラン」では、最適化された肥料使用、カバークロップ、マルチング、堆肥化等の実践への移行を支援し、生産性向上とコスト削減を目指している。同プランに参加した農家は、2024年に生豆1kg当たりの温室効果ガス排出量を20%から40%削減することに成功した。
一方、2024年には複数のコーヒー生産国で天候条件が厳しく、アラビカ種とロブスタ種の双方でコーヒーの供給量が減少し、グローバル価格が過去最高水準に達した。同社は「よりレジリエントなコーヒーサプライチェーンの構築が急務となっている」と表現している。
同社は、コーヒーツリーの老化に伴い、自然に生産性が低下し、気候変動の影響を受けやすくなり、さらに収量が減少する問題に対処するため、コーヒー苗木の植林プログラムも積極的に実施している。2024年にはコーヒー苗木2,100万本を幅広く配布し、ネスレ自身の「ネスレ・グローバル森林再生プログラム」単独でも440万本のコーヒーツリーを植林した。
農家支援では、2024年には、現場スタッフと農業専門家1,400人以上が、16カ国で20万人を超えるコーヒー農家に対し、リジェネラティブ農業に関する研修を実施。「ネスカフェ農家収量プログラム」に参画している農地面積も40万haを超えた。
同社は、リジェネラティブ農業による農家の所得向上の可能性として、TechnoServeの調査結果も紹介。同調査によると、リジェネラティブ農業に年間5億米ドルから6億米ドル投資することで、年間20億米以上の追加収入、最大26億米ドルの追加コーヒー輸出、最大350万tの温室効果ガス削減につながる可能性があるとしている。
【参照ページ】Nescafé surpasses 2025 regenerative agriculture goal
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