
プライベートエクイティ世界大手米ブラックストーンは7月15日、傘下のブラックストーン・インフラストラクチャーとブラックストーン・リアルエステートが運用するファンドを通じ、データセンターと発電所の一体開発に250億米ドル(約3.7兆円)を投資すると発表した。他社資本も合わせ、全体で600億米ドル(約9兆円)を動員する。
同社は2021年、独立データセンター事業者QTSを買収。2023年からは、同社の不動産ポートフォリオ資産で、既存の不動産資産を売却し、データセンター事業に投資する計画を進めている。
今回の計画では、QTSがペンシルベニア州北東部で複数の土地を取得し、データセンターサイトの開発・運営を進める。さらに、データセンターの追加開発に参加する地域コミュニティの募集も開始した。発電所開発では、ペンシルベニア州の電力会社と合弁会社を設立し、同州で新たな天然ガス火力発電所を建設する。同州は、米国の天然ガス生産量の20%を占めている。
同プロジェクトでは、ペンシルベニア州政府の新たなプロジェクト管理システム(Fast Track)を活用。地方自治体、郡、州の当局からの協力を得、必要な許認可手続を迅速に進める。着工は2028年を予定。また、雇用創出効果は、今後およそ10年間の建設段階で年間6,000人以上、運営段階でも3,000人以上と見積もられている。
また同社は7月22日、米NetBrain Technologiesを7.5億米ドル(約1,100億円)で買収したことも発表した。NetBrain Technologiesは、ネットワークのデジタルツインを作成し、ネットワーク運用における手動タスクの多くをAIでオーケストレーション・自動化する「意図ベースのネットワーク自動化技術」の先駆的企業で、フォーチュン500企業の3分の1以上を含む、世界最大級かつ最も複雑なネットワークを運用している。
AI開発と天然ガス開発は、米トランプ政権が重要視する政策アジェンダ。今回の事業は、連邦政府の趣旨に沿ったものと言える。
【参照ページ】Blackstone to Invest More Than $25 Billion in Pennsylvania’s Digital and Energy Infrastructure, Plus Catalyze an Additional $60 Billion Investment
【参照ページ】Blackstone Makes a Significant Growth Investment into NetBrain to Rapidly Expand Network Automation and AI Solutions to Global Enterprises at a $750M Valuation
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