
欧州委員会は8月1日、サーキュラーエコノミー法の制定に向けた意見募集を開始した。2026年の制定を目指す。
欧州委員会は2020年、サーキュラーエコノミー・アクションプランを策定。温室効果ガス排出量の半分以上と、生物多様性の喪失や水ストレスの90%以上が資源採掘・加工から発生していることから、2030年までに消費フットプリントの削減と循環型素材の使用率を2倍にする目標を設定していた。
【参考】【EU】欧州委、サーキュラーエコノミー・アクションプラン発表。2021年までに各分野の法制化検討(2020年3月13日)
しかし、EUの資源循環率は、2010年の10.7%から2023年は11.8%とほぼ横ばいで、現状の対策では2倍目標の達成は厳しい状況にある。
欧州委員会は、サーキュラーエコノミー法の目的を、EUの経済安全保障、レジリエンス、競争力、カーボンニュートラル化とする考え。特に再生素材の市場競争力が低いことから、再生素材の単一市場を確立しつつ、高品質な再生材料の供給を増加。またEUで再生素材の需要を促進する。
今回の意見募集では、4つの課題設定について、幅広い関係者に是非を問うている。
- 単一市場化:EU加盟国によるEU規則の解釈と実施の多様性が単一市場の分断を引き起こし、企業が廃棄物を価値ある二次原料に変換するコストを増加させ、規模の経済を阻害
- 価格対策:再生素材は、環境影響の低いものの、価格が高く競争力が低い
- 流通の障壁:再生素材の消費者と販売者は、情報制約、非対称性、行動バイアス、移行コスト、詐欺リスクに直面
- 漏出廃棄物:報告されてない廃棄物流や再生素材(特に重要原料)の「リーケージ」により、混合または「誤った」廃棄物が焼却、埋立、違法輸出されている。
【参照ページ】Commission launches consultation and call for evidence for upcoming Circular Economy Act
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