
米製鉄技術スタートアップのボストン・メタルは9月9日、フィンランドのステンレス鋼製造大手オウトクンプとの間で、防衛や航空宇宙産業向けのカーボンフリー金属の共同開発で覚書(MOU)を締結したと発表した。
【参考】【アメリカ】ボストン・メタル、既存投資家から75億円を資金調達。量産に向け開発強化(2025年7月23日)
今回の発表では、ボストンメタルの独自技術である溶融酸化物電解(MOE)技術の一部をオウトクンプの高品質クロム材料の生産に活用。生産性向上とサーキュラーエコノミーの向上を目指す。MOEは、金属廃棄物から高付加価値金属を回収できる。
具体的には、ボストン・メタルが、オウトクンプの生産ラインで発生する副生物のリサイクルの改善と、MOE技術の評価とテストを実施する。
オウトクンプは、フィンランドのケミ鉱山で採掘された酸化クロム及びクロム原料を、ボストン・メタルに供給し、グリーンスチール向けMOEの必須部品である不活性陽極のサプライチェーン確保と拡大を支援する。
オウトクンプは2025年6月、2030年までの成長戦略「EVOLVE」を発表。「持続可能なステンレス鋼におけるコスト競争力とキャッシュ創出の推進」「先端材料と合金分野で収益性の高い成長の実現」「革新的な素材と技術で価値創造を変革」の3つの戦略を掲げている。今回の取り組みはその一環。
【参照ページ】Outokumpu and Boston Metal sign a Memorandum of Understanding to optimize metals production
【参照ページ】Outokumpu announces its new strategy, EVOLVE, to drive growth and shareholder value, with updated financial targets and dividend policy
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