
米製鉄技術スタートアップのボストン・メタルは7月10日、既存投資家から転換社債で5,100万米ドル(約75億円)の出資を受けたと発表した。
今回の発表では、BHPベンチャーズ、Breakthrough Energy Ventures、Piva Capital、SiteGround等が出資。調達した資金の使途は、ブラジルでの鉱山廃棄物から高付加価値金属を回収する溶融酸化物電解(MOE)技術を活用し2026年半ばに量産開始予定の第2フェーズ開発や、同社が本命の事業と位置づけている溶融酸化物電気分解製鉄技術を用いたグリーンスチール技術の継続的な開発の強化。
MOEでは、電気を利用して現在廃棄物とみなされている低濃度の材料から金属を選択的に抽出できる。これにより、従来はスラグとして廃棄されていた副産物を有価物に変えることが可能。ブラジルのミナスジェライス州の施設では、MOEを活用し鉱山廃棄物から錫、ニオブ、タンタル等の高付加価値材料の回収を開始している。
【参考】【ブラジル】溶融酸化物電気分解製鉄ボストン・メタル、スラグ資源回収施設が運転開始(2024年3月11日)
同社は2025年3月、サチューセッツ州ウォバーンにある工場で、鉱山廃棄物から高付加価値金属を回収する溶融酸化物電解(MOE)のセル実証に成功したと発表し、量産プラント建設に一歩近づいた。2025年6月には、ブラジル資源採掘大手ヴァーレの元CEOエドゥアルド・バルトロメオ氏が取締役として参画した。
【参考】【アメリカ】ボストン・メタル、溶融酸化物電解製鉄で技術実証に成功。2027年量産開始目指す(2025年3月18日)
【参照ページ】Boston Metal Announces $51 Million Convertible Note Investment
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