
米製鉄技術スタートアップのボストン・メタルは3月7日、ブラジルで鉱山廃棄物から高付加価値金属を回収する溶融酸化物電解(MOE)技術プラットフォームの最初の施設が運転を開始したと発表した。
【参考】【アメリカ】溶融酸化物電気分解製鉄ボストン・メタル、52億円調達。まずは鉄合金の商業生産(2021年1月20日)
【参考】【アメリカ】溶融酸化物電気分解製鉄ボストン・メタル、シリーズB調達に資源大手も出資参加(2021年2月21日)
MOEでは、電気を利用し、現在廃棄物とみなされている低濃度の材料から金属を選択的に抽出できる。これにより、従来はスラグとして廃棄されていた副産物を有価物に変える。同技術は、ボストン・メタルが本命の事業としている溶融酸化物電気分解製鉄と同じ技術を用いている。
同社は2026年に溶融酸化物電気分解製鉄の商業運転開始を計画しており、今回の設備導入は重要なステップとなる。ブラジルでの事業は今後数年で現在80人いる現地チームを250人以上にまで増加させる。さらに米ウェストバージニア州ウィールトンでも、米エネルギー省の支援を受け、クロム金属精製工場を建設する。
【参照ページ】Boston Metal Inaugurates Brazilian Subsidiary for High-Value Metals Production
【画像】Boston Metal
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