食品世界大手スイスのネスレとシンガポール南洋理工大学(NTU)は4月8日、健康寿命と女性の健康に関する複数年にわたる共同研究を開始したと発表した。栄養が加齢に関連する生物学的プロセスに与える影響を解明し、加齢に伴う健康課題への対応に繋がるソリューション開発を目指す。
ネスレは、健康寿命と女性の健康を成長戦略上の重点領域としており、高齢化を背景に、中年期以降の消費者の間では、エネルギーレベル、筋力、睡眠の質、身体的・精神的な回復力への関心が高まっているとした。今回の共同研究もその一環。
また同社は、平均寿命と健康寿命の差が拡大している点にも言及。2019年時点で両者の差は9.6年。つまり多くの人が人生の後年に約9年間、移動能力の低下、認知機能の衰え、生活の質の低下等を伴う不健康な状態で過ごしているという。
今回の研究では、ネスレのグローバル研究開発機能と、シンガポールにある同社研究開発センター、南洋理工大学の研究基盤が協働。シンガポールの大規模人口健康調査「Health for Life in Singapore(HELIOS)Study」の主要データを匿名化して活用する。HELIOSは、過去10年間に21歳から84歳までの約5万人を対象に、生活習慣、生物学的情報、健康情報を包括的に収集してきたアジア最大級の人口健康研究の一つ。
研究対象は、ターゲットを絞った栄養、食事パターン、生活習慣要因が、加齢に結び付く生物学的プロセスへ与える影響。さらに、特定の栄養が生物学的老化の進行を緩やかにする可能性に関するエビデンスの蓄積も進める。
両者は今後、研究推進に向け、データ分析と臨床研究の共有設備を備えた共同研究ラボをシンガポールに設置予定。研究成果は、代謝の健康、運動機能、睡眠、更年期に関連する課題等、加齢に伴う健康課題の改善に資するサービスやソリューションの特定に活用する。
今回の共同研究は、シンガポール経済開発庁(EDB)も支援する。
【参照ページ】Nestlé and Nanyang Technological University, Singapore partner to advance research on healthy longevity and women’s health
【画像】Nestlé
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